バウビオロギーとは

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バウビオロギーは生命・環境視点を持つ建築学

健康で快適な居心地のよい住まいづくりのためには何が大切なのでしょう。私たちは2011年の福島原発事故以来、従来の経済性、合理性、省エネ性だけを追求した家づくりを見直すべきだと考えています。住まい手を輪の中心に置いて作り手とともに家づくりに取り組む姿勢を持ち、人の身体と心の健康、地球環境の維持を目指すバウビオロギーの思想はこれからの家づくりに欠かせません。

環境先進国ドイツ発祥のバウビオロギー(建築生物学)とは

環境先進国ドイツ発祥のバウビオロギー(建築生物学)とは

バウビオロギー(Baubiologie)とはドイツ語で、建築(Bau)+生命(Bio)+論理(Logos)からなる造語であり、健康や環境に配慮した住まいづくりを目指すうえで重要となる考え方です。日本語では建築生物学・生態学と訳されます。「健康」で「省エネ」で「よく造形」された建物はバウビオロギー建築と呼べますが、その考え方の根底にあるのが以下の「バウビオロギー25の指針」です。

バウビオロギーでは、30年以上前に「25の指針」を示しています。

「バウビオロギー25の指針」

敷地の判別 1.自然や人工的な障害のない建設敷地を
2.工業地帯の中心や幹線道路から住居地をはなす
3.緩やかに分散した建築の風景、緑あふれるジードルンク(集合住居)
4.自然とむきあう、個性的で人間的な住環境とは
5.社会に負荷を与えない
建材の選択 6.自然素材を適材適所に周壁面は呼吸できるように
7.心地よい室内の匂い、有毒ガスを放出しないこと
8.高い放射能を示さない建材を用いる
9.遮音、振動の検討
室内環境の整備 10.室内の湿気を、吸放湿性のある建材によって調節する
11.新築物件の湿気と建材の乾燥
12.断熱、蓄熱のバランスを
13.室内空気温度と周壁面温度のバランスを
14.自然換気による良好な空気質を
15.放射熱による暖房を
16.自然の放射領域を変化させない
17.電磁場・高周波を広げない
18.カビ・バクテリア・塵埃・アレルゲンの発生軽減を
外観・室内の
空間デザイン
19.調和的な尺度、プロポーション、フォルム
20.色彩、照明、自然採光のバランスを
21.空間造形のための生理学的・人間工学的認識
地球環境と
省エネルギー
22.再生可能なエネルギー源を用いてエネルギー消費を軽減すること
23.地場の建材を優先し、限りある資源、貴重な資源の乱開発に歯止めを
24.環境問題へ導かないこと
25.飲料水の確保に最善をつくす

上記のように、25の指針は「敷地の判別」「建材の選択」「室内環境の整備」「外観・室内の空間デザイン」「地球環境と省エネルギー」の5つに分類できます。

これは分かりやすく「健康」「デザイン」「エネルギー」と大きく3要素に分けて表せます。

【人間は4層の皮膚に守られている】

【人間は4層の皮膚に守られている】

「人間の暮らしは四層の皮膚で形成されている」というのがバウビオロギーの考えです。第一の皮膚は身体、第二の皮膚は衣類、その延長上の第三の皮膚が住まいであり、さらにその外に、街や地球や空気までも含む第四の皮膚としています。バウビオロギーの考えは人間の身体から街や地球全体まで広範囲の環境を扱っており、食品、衣服と同様に建築も健康な生活の大切な一部であると位置づけています。

健康に配慮した建築

健康に配慮した建築

バウビオロギーの注文住宅は住まい手の第三の皮膚として機能を果たせるよう、健康な身体をつくるために安心で安全な食品を選ぶように、自然素材の建材を中心に選んで使用します。バウビオロギーは単に自然素材の健康的な家づくりではなく、「有機的な家づくり」を目指します。人間の身体がそうであるように、住宅も床、壁、天井、窓などが互いに関係性を持つ、ひとつの有機体であるという考えです。

住宅内部の素材と素材の関係、内部と外部の関係、建物の特性など全体的な視点で、住宅内部だけなく、敷地の地質条件や磁場など屋外の地域環境との調和も視野に入れた家づくりを考えます。そういう意味では、日本の古い民家にはバウビオロギーにとって模範となる知恵が詰まっていると言えます。

»健康住宅とバウビオロギー

省エネルギーの建築

省エネルギーの建築

高断熱・高気密、そして最新の設備機器などさまざまな省エネがあります。しかし、私たちは数値的な効果ばかりを求める省エネを目的にしていません。枯渇資源の石油由来の断熱材は製造時に大きなエネルギー消費するだけでなく、廃棄時も土に帰りません。そのため、私たちは自然系の断熱材にこだわっています。関東平野では省エネ基準も担保できるため、省エネも家づくりの一部として考えるべきです。

»省エネができるエコ住宅

自然素材をデザインに活かす建築

高いデザイン性を持つ建築

ビオクラフトの住まいはオリジナルの木パネルと柱、梁を見せる真壁つくりで構成。自然素材のよさをデザイン化する中で高断熱・高気密など省エネ手法との両立を図ります。外壁も大量生産のサイデイング外装材などではなく、杉板やガルバニューム鋼板などで表現することが多く、住まいごとのデザインを心がけています。内部でも床材や壁材など近郊の木、紙、土などをデザインで活かし、キッチンセット、洗面台、浴室、建具なども規格品は使わず、色彩や質感を活かしながらオリジナルデザインでつくっています。

»自然素材のデザイン性